オムライスの思ひ出

jinglong2006-11-14

たった二年前の出来事。
でも、今となってはあまりに懐かしい「二人ゴト」。2004年夏ぐらいに放送していたこのシリーズでは、娘。メンバー(OG含む)で仲のいい二人が語り合うというスタイルだった。
紺野さんはマコトと登場なのかと思ったら、加護ちゃんと登場してびっくりしたことを覚えている。
そのとき、二人が食べていたオムライスがこれ。
オムライス好きには有名な店らしい、銀座は歌舞伎座の並びにある「YOU」。


オムライス屋さんというわけではなく、いわゆる喫茶店
それも相当歴史が古そうな店で、「モダン」なんて言葉が頭に浮かぶような店だ。
店内は8割以上女性客で埋まっており、野郎一人で入ってオムライスを注文するというのはなかなか厳しい状況。
運良く2階席に案内されたけれども、あいにく一番奥の席は先客で埋まっていた。
オムライスを注文したら、20分ほどかかるといわれた。
この待ち時間については前情報として仕入れていたので、喫茶店での「待ち」に耐えられるようにハードカバーの本*1を取り出して待つことにする。
これで外見は読書好きでコーヒー好きの好青年のはず。
一応体裁は保ったつもりだが、おそらく店員さんには素生は明らかなんだろうねw


オムライスを待ちながら、「二人ゴト」を思い出す。
加護ちゃんは、愛嬌たっぷりで子供っぽく騒いでいるイメージはあるけれど、時折無邪気に核心を突くような発言をするというイメージがあった。保田卒紺での「やめないでほしい」は不覚にも涙腺を緩まされたものだ。


で、このときの「二人ゴト」で彼女は、「私はとりあえずWとしてやっていくけれど、あさ美ちゃんは(この先)どうするの?」というような*2キラーパスを繰り出した。画面の中の紺野さんは明らかに答えに困っているような感じだった。
これを見ていた自分もはっとしたことを覚えている。このとき紺野さんは17歳。次の年には高校3年生の年齢だ。娘。在籍もなんだかんだで4年目に突入。ずっと娘。でいられるわけではないのだから、その先のことも考えるべきだろう。あるいは活動をセーブして大学受験とか。
でも、紺ちゃんは勉強嫌いだと言っていたっけ・・・とか考えたなあ。
この時かな、初めて紺野さんがいつか娘。じゃなくなる日をリアルに想像したのは。
現実は予想より遥かに・・・だったけど。


後の歴史家が脚色するなら、このときに紺野あさ美は自らの将来を真剣に考え始めた、とか書かれそうだ。
実際には、「Sweet Days」でのコメントを読む限り、進路を考え始めたのはこの「YOU」から1年後くらいの夏のことらしい。
でもこの加護ちゃんの発言が何かのきっかけになったという可能性はあるかもね、とドラマ好きの自分は妄想してしまう。


それにしても、改めて思う。あれからたったの2年しかたっていないのだ。
あの時おいしそうにオムライスを食べていた二人は、二人とも芸能活動休止中。帰ってくるのかどうかも定かではない状況。
人生ってわからんものだなあ、と思いながら店内を眺めると、そこかしこで女性客が話に花を咲かさせていた。
この店のオムライスは何十年という長い間、いろんな人間模様を包み込んできたんだろうなあ。


さて、オムライスが運ばれてきた。
この圧倒的に王道なビジュアル*3どおり、その味もまったくもって王道。
オムライスと聞いてみんなが想像するあの味だけれども、「質」がそん所そこらのオムライスとは違うということ。
今まで食べたことがないとか、斬新な、という言葉とは縁遠い。
やはり歴史があるお店の味*4というのは恐ろしくバランスが取れている。
固めに仕上がったケチャップライスと、とろとろの卵のコンビネーションは見事の一言。
コーヒーとセットで1000円というのは若干お値段がと思うけれど、銀座ですからね。
紺ヲタならば一度は行きたいお店ということで。空いているようでしたら2階一番奥、窓際の席へどうぞ。

*1:オシムを学ぶ」という本。オシム語録が面白いため笑いをこらえるのが大変だった。

*2:詳細は思い出せないが、DVD化されているから今度確認しようと思います・・・

*3:今回から地味に写真も載せようと思います。写真一枚で、何か急にブログっぽくなったw

*4:この辺はラーメン店の老舗にも共通するね。