白蛇伝＠ル・テアトル銀座（２００６年１１月１２日 昼公演）
ということでなっちの勇姿を見に銀座に繰り出してまいりました。
劇場について周りの客を見回したとき、こいつは大変なことになったとすぐに理解しましたよ。
もしこれから参戦を予定されている方で、ヲタＴを着て普段のなっち紺のノリで行くつもりであるならば、それはいろんな意味で厳しいことになると思われます。ヲタ芸はありません。サイリウムも禁止です。なっち最高コールもありません。
今回のミュージカルはハロプロ主催ではなく、あくまで東映アニメーション主催。競演の方々も歌舞伎界と宝塚からということで、そっち方面からのファンも多数ご来場。いつもはガラガラの女子トイレの行列*1がそれを物語る。
唯一普段と変わらない光景といえばグッズ売り場ですが、ヲタＴを売っているのを見て恥ずかしいというまともな感情が芽生えたりしましたw
さて、肝心のミュージカル本編。
まず率直に言って、簡単な作品ではないですね。
あくまでも普段ミュージカルを見慣れていない自分としてはだけども、ハロプロ作品を見慣れた目から見ると、充分に大人向けの作品。人物名や世界観も独特で、入り込むまでちょっと苦労するかもしれないんで、開演前にパンフレットを買って、ざっと読むぐらいはしておく必要があるかも。
それでも、リボンの騎士が素晴らしかった、と思える方なら楽しめたのではないでしょうか。
いわゆる内輪ネタ的楽しさはほぼ皆無。まさに本格派の作品。
純粋に作品として面白かったと思いますよ。
おそらく２回目、３回目と見ると更に面白くなるタイプかな。
時間とお金の問題がクリアできればもう一度見たいぐらい。まあ、どっちも無理ですが（哀）
何より、市川右近やらタカラジェンヌやらと堂々と互角以上に渡り合い、最後においしいところを全部持っていく*2なっち、いや、舞台女優安倍なつみが堪能できるというのはヲタ冥利に尽きるというもの。
これほど大御所に囲まれた中で、いつものカミカミなっちや歌詞飛ばしなっちなんて披露した日には今後のハロプロの沽券に関わる問題だ！とはらはらしていたわけですが、これがまったくの杞憂。中盤からは安心して見させていただきました。
そのほかに印象に残った点を。
- 彩輝なお（ラミア役）
何より今日びっくりしたのがこの人の美しさ。日本最高峰のアイドル軍団も見慣れてしまうと新鮮な感動は薄れますが、こういうはっとするような美人さんにはまだまだ慣れていませんので衝撃でした。こういう妖しい魅力を持ったお姉さん*3はハローにはおらんからなあ・・・
パンフレットを見て、かわいい子だなあ、と思ったわけですが何のことはない、ハロプロエッグですか。例のブログをやっている子ってこんな子だったのね、とびっくり。そして、舞台に登場してまたびっくり。完全にお子様じゃないですか・・・
こういう活躍を見ると、ハロプロエッグというシステムは良く考えられたものだなあ、と感心してしまう。
この子は大事に育ててもらいたいね。１０年後にエース格に育ってくれたら素敵だなあ。それまでにハローがあるかということはまあ抜きにして。
今回のミュージカルの音楽担当はあの広瀬香美。サブタイトルが"White Lovers"だから冬の女王なのかと考えると安直な気もするが、流石にいい歌書きますわ。 主題歌（？）の『愛のある場所』かなりよろしい感じ。
なっちの次の曲も是非お願いしたいものです。
という感じで、かなり満足させていただきました。
でもこの舞台、まだまだ良くなるやろ。
なっちヲタ、ヅカヲタ、歌舞伎ヲタに分かれてしまっているような客席が、一体となって「白蛇伝」推しになり、舞台客席が劇場と化したとき、すんごいモノが生まれるのではと思うのです。前述の通り自分はもう行けませんが、ＤＶＤ化のときにそういうすんごいモノになってくれていることを期待いたします。
で、銀座に行ったついでに「巡礼」してきた場所については明日以降に。新しい試みも始めようかと思います。
