グッドウィルカップ予選リーグ

駒沢より帰宅。


内容は、自分が過去見た中でも最悪の部類に入る出来。しかし、結果はグループ首位で突破という最高の結果。
予選でどちらが重要か。
それはもちろん後者。
だからとりあえず勝ったことには胸を張ろう。


それにしても、死闘だった。
日本代表のアジア予選でわかっていたつもりだけれども、「絶対に負けられない戦い」ほど厳しいものは無い。
勝って当たり前なんて存在しない。今日はまたしてもそれを思い知らされることとなった。


相手が徹底的に引いてきたチャクチャク戦はまだ良かった。
チャクは攻撃力は絶望的に難があるが、守備力ならいまだにリーグトップクラスだ。彼女たちとスコアレスドローは、予選と言うことを考慮すれば悪くない。
あとは難敵でないことが明らかとなっていた*1チームグッドから引き分け以上で予選突破。
スタンドでさえ蒸し風呂状態で、なおかつヲタ臭が充満する劣悪な環境。
とにもかくにも予選突破で良しとしなければならない。
そのハードルは低い、はずだった。


ところが、そのチームグッド相手に合わせるかのように凡ミスを連発、挙句の果てに先制点まで献上してしまう。
このあたりからだろうか、場内が異様な空気に変わってきた。
それもそうだ、このままではこんな最低な環境で、背番号12*2の冒険が終わってしまうのだ。
くしくもその直前、宿敵カレッツァが熱帯地獄に沈んだ*3ところを我々は目撃していた。


ガッタスは落ち着きを失い、可能性が低いロングシュートや強引なドリブル突破が目立ち始めてしまう。
いつか浅井に足元をすくわれたときのパターン。
さっきまであれほど暑いと思っていたのに、冷や汗をかいている自分がいた。そして、その感情はどんどん怒りに変わっていった。
冗談じゃない、冗談じゃないぞ・・・・・・
あのまま試合が終わっていたら、たぶん自分は初めてガッタスにブーイングを浴びせただろう。
それがどんなに愚かで、大好きなメンバーを傷つけることであっても、きっと止められなかったはずだ。


ただ、幸いにしてそうはならなかった。
この日、幸運だったのが相手が経験が浅いチームグッドだったことだろう。
相手ゴレイロがボールを持ったままラインをまたいで得たFK、これをキャプテン柴田がぶち込んで見せた。


この日の柴ちゃんはいつもどおりといってはなんだがボール扱いが軽く、危険なところで相手にボールを奪われることが多かった。*4
けれども、そのミスを差し引いても、今日のMVPは彼女だろう。
あの場内のサポーターの想いが乗り移ったかのようなFKは最高に熱かった。


手が滑って審判にボールを投げつけるというハプニングもその表れだろうか、ともかく闘争心を前面に押し出してくれた。
それに煽られたか場内のヲタも大興奮し、チームグッドにとっては大AWAYの空気が充満。審判の判定にも微妙な影響を与えたかもしれない。決勝点のオウンゴールを呼んだのも、この空気のおかげだと思う。
でも、もともとそれがHOMEというもの。それまでのヲタは暑さもあってかおしなべて大人しすぎたが、この時のヲタはまさしく「サポーター」だった。


そんなわけで現場としては文字通り熱かったし、1500円の入場料を考えれば大満足なほど楽しめた。
でも結局のところ、内容的に得るものはほとんど無かった。
13日の決勝トーナメント、この内容では非常に難しいと考えざるを得ない。
でも、W杯でのドイツの快進撃*5を見ていると、技術的にどうとかという問題ではなく、結局は「気持ち」と場内がどれだけHOMEの空気を作れるかだろうと思う。


ちなみに数少ないが得たものとしては、りぼんこんこん*6が異常に可愛かったことと、グッド戦後半里田とともに祈り、正座し、興奮し、審判に注意される紺ちゃんもまた最高に可愛かったということぐらいだろうか。


それにしても、考えてみたら今日およそ2ヶ月ぶりに生の紺ちゃんに会ったわけです。
この間、ずっと過去・未来・現在の紺野あさ美を考え続けていたし、想いはとてつもなく募っていたはず。
でも、彼女はまるで当たり前のように、何事も無かったかのように辻ちゃん、古庄コーチと練習をしていたのよ。
会場が古臭い体育館だからなのかもしれないが、それこそ同級生の部活を覗きにきちゃったような感覚ですよ。
本当にこの時間があとちょっとで終わってしまうと言うのか。


あるいは数年後、もっと発展したスフィアリーグ
まるで何事も無かったかのように復帰し、練習している背番号12・・・・・・
そんな妄想をしながら、とりあえずは来週を待つとしようか。


さて、明日は七夕。星の世界の出会いと別れの物語。
ついに「See You Again」のフラゲ日。
出版社やUFAの戦略かもしれない。写真家の独りよがりかもしれない。紺ちゃんの優しさからでた嘘かもしれない。
でも、僕らが今一番言いたい言葉、切ない願い。
それがタイトルになっていることが、今はとても嬉しい。

*1:1−0でチャクが勝ったチャクチャク対チームグッドはとんでもない凡戦で、ミスと決定力不足のオンパレード。チームグッドは10番以外危険な選手は皆無、特にゴレイロにミスが多かった。

*2:それにしても今日は背番号12のレプリカTシャツの多いこと多いこと。自分も購入はしましたが汗だくになってしまうことが容易に想像できたため来週にとっておくこととしました。

*3:こっちはこっちで、大きな壁に当たっている状態。

*4:彼女をディフェンシブなポジションに置くことの是非はこれはもう監督の領域なのでここではコメントを避けたい。

*5:負けちゃったけども・・・・・

*6:いつもの二つ縛りに辻ちゃんとおそろいと思われる小さなリボンが二つ。たぶん辻ちゃんがくれたんだろう。ええ話や。