讃えよう、小さな勇者を

代々木から帰宅。


昨日の予感はその通りとなり、紺ちゃんは本日をもってスフィアリーグを引退した。*1


次回の日程も何も発表されていなかったのでどうかなというところだったが、大林さん*2野田社長*3、いろんな人が試合の前や合間に紺ちゃんと話しているのを見て、予感はあった。斉藤さんも駆けつけていたし。会場で小耳に挟んだ噂では、つんく紺ちゃんの家族も見に来ていたそうな。


そして、自分的にそれを確信したのが決勝の前。
北澤監督が紺ちゃんを呼び、何か声をかける。これからの試合への指示というより、ねぎらいの言葉みたいな感じに見えた。それに笑顔でうなずく紺ちゃんを見て、「ああ、最後だ。」と確信した。


で、てっきり最後に使うのかと思ったら決勝*4には結局出場せず。
この扱いに怒り心頭だった自分だったけど、「始まってしまった」紺ちゃん引退セレモニーを見ていたら、そんな気持ちは吹き飛んでしまった。


これ、ハロプロの興行じゃなくてスフィアリーグだよ?他社のアイドルさんたちも、ましてや優勝したドリームの皆さんもいるのに、その中で祝福してもらえている。それだけで感動。そしてライバルチームも、そのヲタも一緒に「紺野!」コール。涙腺半分決壊。
そして、彼女のスピーチ。紺ちゃん、ほとんど自分のことを言わないんだね。主役になっていい場面なのに、口に出てくるのはフットサルが好きになったこと、ガッタスのこと、スフィアリーグのこと。今後もスフィアリーグをお願いしますなんて、優等生過ぎる発言だよ。でも、このありえない優しさが紺ちゃんなんだよね・・・・・・*5


セレモニーが始まったあたりから既に涙腺は怪しくはなっていたけども、紺ちゃんは泣いていないし、まだ場内一周があると、何とか堪えていた。
そして、優勝したドリームを差し置いて*6吉澤主将がピッチ中央にガッタス前メンバーを招きいれ、輪になり始める。その中心には紺ちゃんが・・・・・・


胴上げは女の子なんでできないということで、紺ちゃんを輪で囲んで万歳三唱。
涙腺は完全に決壊した。紺ちゃんもどうやら堪えられなくなってしまった様子。花束で顔を隠してたけど、周りのメンバーの反応を見ていれば、どんな顔をしていたかなんて想像がつく。


まいったなあ、本番はまだ先なのに・・・・・・


最後に、私的なことを。
ガッタスを応援して欲しいという紺ちゃんの願い。もちろん、それには応えるつもり。これからもガッタスは応援します。
でも、会場に行くことは今日で最後です。(野田社長あたりが粋な計らいで引退試合でもしてくれれば別ですが)


今だから告白すると、最初はガッタスに興味はさほどありませんでした。
お世辞にもうまいとはいえない彼女たちのプレイを、お金を払ってみると言う意義が良くわからなかったのです。
仮にも自分サッカーファンですから、それってプロサッカー選手に失礼なんじゃないか、と思ったからです。


事実2004年の冒険王カップには一切いっていないし、会場に見に行ったのは実は去年の代々木が最初だったりします。
そんな気持ちに変化を与えてくれたのは、紛れもなく背番号12番のゴレイロでした。いまや「伝説」となっている2005年5月の駒沢の試合。あれをCS放送で見て、自分の考えが間違っていたことに気づきました。


ガッタスは、何も技術を見せ付けて人々を感動させてお金をもらう集団ではない。ましてや、かわいい子がやっているから見に行くと言うものでもない。
技術はつたないかもしれない、でも、それでも人を感動させるような「気持ち」がある。それは紛れもなく「芸」であり、お金を払ってまで見る価値があるものだと思うのです。
それは何も、フットサルだけじゃない。ハロープロジェクトが、すでに教えてくれていたものでした。


さて、今後現場に行かないといった大きな理由は、一番好きな選手が引退してしまうと言うこともありますが、それと同じぐらい、どうも最近のスフィアリーグは、微妙に方向性がずれてきているのではないか、と思ってしまうのです。はっきりいうと、魅力を失いつつあると思います。
うまくて強い選手を補強して、勝ち負けにこだわっていく。
なるほど、勝ち負けにこだわり真剣にやるのは当然のことですが、そこにこだわりすぎたら、所詮はセミプロリーグ、本物のプロには勝てないでしょう。
スフィアにはスフィアの魅力がある。だから、このリーグの発展を願う人間の一人として、何か知恵は出せないか、と思ってしまうのです。幸い、野田社長はこのあたりを真剣に捉えてくれているみたいですし、期待はしています。本家本元のUFAは何やっとるんじゃというのもいいたいですけど。


最後はなんだか脱線しちゃたけども、紺野あさ美「選手」、本当にお疲れ様でした。
自分の中では、浦和の背番号9の引退以来の寂しさだよ。

*1:セレモニーでは卒業まではガッタス続けるとかいっていたので、ひょっとしたら7・23前に試合があるのかもしれないが・・・・・・。まあ、ないなら参加しなくて良いから受験勉強してよ、とは思うが。少しでも手伝いたいと思わせるほどの絆なんだろうね。

*2:あのハロモニバレー部で、赤だこ状態の紺ちゃんを扇いでくれたシーンは忘れませんよ。

*3:個人的にどういう話をしていたのか実に興味が・・・・・・

*4:決勝についてはCS放送後にでも語りたい。はっきりいって完敗ですが、2−4ほどの実力差はないと思う。戦い方しだいでは十分勝機はあるかと。失点も当然辻ちゃん一人の責任でないので彼女を攻めるのは筋違い。辻ちゃんは、ゴールクリアランスの技術が上達していて、今日いいと思った選手の一人。

*5:まあ、自分も感動のあまりさほど内容覚えてませんので、これは映像が出てから見たいなあ。フジ739ちゃんと流せよ!?いや、流してくださいお願いします・・・・・・

*6:ドリームの皆さん、本当にごめんなさい。そしてありがとう。