ベストケース(妄想) 

前半終了時点で0−2。
十条FCは前半早々に2点を連取。その後、空気を読んだか主力を交代させ、ペースを緩めてきたものの、それでも終始ボールを支配。
一般チームとしての格の違いを大AWAY・さいたまSAに集まったヲタに見せ付けた。
この時点で、後半の展開を予想できたものは、おそらくいなかったはずだ。おそらく、ベンチで前半を見ていた背番号12ですらも。


後半のスタートは紺野、里田、みうな、是永、吉澤。
ゴレイロは1500m後のため前半をベンチで過ごしていた紺野に交代。そして、藤本に代えてみうなが入った。
ガッタスとしては、次に先に一点入れられたらとても難しくなる。逆に先に一点返せば何が起こるかわからない。相手に絶対に点を与えないという考えだった。


十条FCは後半開始と同時に一気に勝負をつけに攻めに出た。開始30秒、相手の強烈なミドルシュートがゴールを襲うが、これを紺野がしっかりとキャッチ。ファーストプレイを無難にこなし落ち着きを得た紺野は、その後も決定的なシーンを防ぎ続け、味方のゴールを待った。


そしてその時は後半5分。決定的なシーンすらほとんどなかったこの日のガッタスが、初めて迎えた得点機。紺野の鋭いゴールクリアランスを受けた是永が相手DFを背負いながらヒールパス。これを受けた主将・吉澤が相手ゴレイロと一対一に。このシュートは相手の好セーブにあい弾かれたが、そこにいたのが途中で投入されていた背番号9番の石川。
思えば3年前の対戦時にもゴールを決めている石川。彼女独特の思い切りのいいシュートは、あのときのように強烈にアウトサイドにかかって、ポストの内側をたたきながらゴールラインを割った。


一気に盛り上がる会場。だが、十条FC監督はそれでも負けるような気はしなかった、という。
それもそうだろう、十条は控え組を投入しても圧倒的に試合を支配していた。すぐにでもガッタスに止めとなる3点目を叩き込めるはずだ。十条FCは再び主力を投入。北澤監督も、即座に石川を下げみうなを再投入。ぎりぎりで攻撃を防ぎ続けるガッタス



残り3分。北澤監督がみうなに代えてキックの正確性に定評のある柴田、そして疲れの目立つ吉澤に代えて「背番号1」を投入した。
柴田投入は、里田とともに精力的に守備をこなしていたみうなを下げ、柴田のキックにかけようという玉砕覚悟の采配だ。
そして何より、FP辻投入によって場内のボルテージは最高潮に達する。その光景を見て、実況のアナウンサーが「まるでゴン中山投入のようだ!」と叫んだ。ガッタスはアイドル集団であるという「強み」を活かした采配だった。
この北澤采配によって、何かが起こるんじゃないか、という異様な空気が会場に充満。これに集中力をそがれたか、十条FCに雑なプレイが目立ち始める。何度かあった十条の決定機も、シュートミスや紺野のセーブに助けられた。


後半残り1分。北澤監督が再び動いた。辻に代えて背番号13、この日が引退試合となる斉藤瞳をここで投入。場内の異様なムードはさらに高まる。斉藤にボールが渡っただけで大歓声が起こり、これに動揺したのか十条はゴールから遠いセンターサークル付近で不要なファールを犯す。


ボールをセットしたのは柴田。
柴田が思いっきり蹴ったボールは、狙いとは少しそれて相手DFに当たった。
十条FCは、この日ガッタスでもっとも危険なプレイをしていた背番号7を警戒していた。
だがボールは、是永の下には転がらず、まるで嘘のようにどフリーで構えていた、背番号13の目の前に転がった。
3秒後。
センターサークルではガッタスメンバー11人の歓喜の輪ができていた・・・・・・


・・・・・・ということで以上はこうなったらいいなあ、というとてつもない妄想です。*1
試合はこのあとPKに突入し、そうともなれば我らが背番号12が大活躍してくれるはずですが、あまりにも妄想しすぎるのも考え物なのでこのぐらいにしておきましょう。


最近とあるサッカー雑誌で読んだのですが、たとえばブラジルのような強豪と対戦するとしたら、川口なり楢崎なりのGKが、決定的シーンを3回ぐらい止めなければ勝てないとのこと。逆に言えば、GKがスーパーセーブを連発し、ロースコアゲームに持ち込めば番狂わせは起こりうるのがサッカー(フットサル)というスポーツ。そしてその場合、間違いなくGKがヒーローになれるってことでしょう。
紺ヲタとしては、これは燃えるシチュエーションですね!


とまあ、明日の決戦に向けて期待は高まるが、実は今はなによりも「動く!写真集」良すぎ!!!
auのケータイ持ってて良かったと強く思っております!!!

*1:現実とどれほど違うかが、怖くもあり楽しみでもあり