「夢ならば」ヘビーローテーション中

『シングルベッド』時代からのつんく楽曲好きにしてみれば、つんくの真骨頂はマイナー調の歌謡曲であると思うが、なっちこと安倍なつみの新曲「夢ならば」はまさしくその系譜にある。
なっちの声は、つんくのマイナー調歌謡曲路線にぴったりはまる。彼女のシングルは、どうも意表をつくような曲が多かった気がするが、ようやくの直球である。まあ、例の騒動があったあとだけに、そんなおちゃらけたのはどうか、という考えが働いたのではとも思えるけれど。
唐突だが、個人的な名曲の条件として、詞や曲がいいことと同じぐらいに、「タイミング」が必要となる。そのときの時代背景であったり、個人的な体験などと合致したとき、楽曲は心に響き、記憶に刻み込まれる。いくらいい曲であっても、時期を逸すればさほど印象に残らなかったりするし、また、後々別のシチュエーションで耳にしたとき、なんだこんな名曲だったのか、と思ったりするのも同じ理由だろう。
で、何が言いたいのかといえば、この「夢ならば」、メロディといい詞といい、昨今のハロプロ情勢にはまりまくっているのだ。
ハロプロ楽曲で一二を争うほど好きなのは「Do it Now!」と「ここにいるぜぇ!」だったりするのだが、これはあの3年前の変革*1時期と結びついている。なっちの「夢ならば」も、この時期とセットで記憶されることとなるだろうね。まあ、曲自体があまりにもあっさりした味付けなのが惜しいけど。